■ 夢窓国師筆 仏鑑

紙本 縦28cm 横47.5cm
夢窓国師遺墨の伝承されるものは多いが、 その中で、これと土岐市妻木町崇禅寺のものは本県でも定評がある。
 「仏鑑」の二字は肉太で雄勁、素朴な書風であり、沈着な強い気性が現れているのが特長です。 国師の若い時の筆ではないかといわれています。
 「仏鑑」の意味は、おそらく弟子に与えた印可(悟道の熟達を証明すること)だとする説もあるが、 禅林では修行を行なうにあたり、基本的な日常の行動を示すものに亀鑑という定めがある。 また昭鑑は「明らかに見る」という意味で回向に用いられ、玄鑑とは「仏が本質を見通すこと」とされる。 そして仏とは真理を悟った人で煩悩を解き放った存在である。
 佛鑑とは「仏の鑑」つまり弟子に与えた印可というものではなく、「己の仏性を明らかに見よ」という叱咤激励の書であり、その太くしっかりした筆致からも禅修行の目標を示すものと解される。