■ 釋迦涅槃図

絹本着色  縦187㎝ 横150㎝
 紀元前三人六年、インドクシナカラ城の8本の沙羅双樹の下で死を悟った釈迦が、菩薩から禽獣に至るまで52類をあつめ、 人間的苦悩をなくし、永遠の生命に生きるという説法を行って80年の生涯を終えたという、 厳粛な場面を描いたのが涅槃図です。 上方には、我が子の死を知って悲しみのあまり降下してくる母摩耶と勝音天が描かれている。 禅宗寺院においては必ずというくらい涅槃図を所蔵しており、毎年釈迦入滅の2月15日には、涅槃図を本堂にかけて大聖を追慕します。  我が国にある最古のすぐれた涅槃図は、高野山金剛峯寺にある。 平安時代のものであるが、その風格の高い美しさは、 我が国仏画中第一といわれている。 永保寺のものは作も古くすぐれており県内第一級である。貞治3年(1364)甲辰の裏銘がある。